塗装に失敗しないためのポイント | Re・コーポレーション

塗装に失敗しないためのポイント

外壁塗装工事に失敗しないためのポイント

外壁塗装工事で失敗しないためのポイントについてご紹介していきます。

塗装工事は電化製品のように工場で作られる製品ではありません。現場で作っていく生ものです。そこには、良い悪いをはかる3つのポイントがあります。以下ご紹介いたします。


塗装工事で失敗しない3つのポイント

1. 下地調整

 長持ちをする塗装をするためには、下地調整が欠かせません。どんなに高い塗料で塗装したとしても、下地処理がおろそかだと塗装は長持ちせず、大事な工程です。洗浄はお化粧で例えるなら、ファンデーション前の洗顔といえます。

   外壁の塗装をする場合はまず、しっかりと塗装できる状態になるまで、高圧洗浄をかけます。洗浄後は、塗装に適した状態になるまで、充分に乾燥させます。塗装面に1㎜以上のひび割れがある場合、その際の補修工法として、Vカット・コーキングで補修をします。また、目地部分の亀裂も補修します。コーキングの状態が悪ければ、コーキングの打ち替えも行います。鉄部塗装には多くある、塗膜が浮いていたり剥がれている箇所があれば、既存塗膜撤去・清掃などをして下地を調整します。これらは塗装前に、しっかりと行います。

  ここで初めて下塗りへ移ってゆきます。現状の下地と上塗り材に最も適した下塗り材をベースに、工程が進められます。(下塗材は下地と塗膜との密着性を向上する役目や、下地への吸込み防止の役割があり,塗装ムラや艶ムラを防止したりする、塗装の中で最も大切な部分です。)洗浄、下塗り材の選定、作業は、外壁、屋根、鉄部に問わずそのあとの上塗りの性能を生かしも殺しもする大切な作業です。

 特にトタン屋根、鉄部などの下地処理は、塗装が終わってしまえば手抜きをしていても外側からはまったくわかりません。その割には、かなりの手間と時間がかかるため、手抜き業者は下地処理をきちんとしないのです。見えないからといっていい加減な下地処理をしていると、明らかな差が出てきます。それも施工直後ではなく、3年、5年という年月を経て、はじめてわかるものです。

2. 塗装方法

 塗装工事で使用する塗料に関しては、塗装仕様書に従って塗装屋さんが塗装することになります。塗装仕様書は塗装する部位ごとに適切な塗料と、その塗装工程や塗付量、次の工程に移るまでの乾燥時間などをまとめたもので、各種素材、劣化状況に応じたり、築年数や補修歴なども含めて、被塗物の形状、素地の状態、気象条件、施工条件など注意しなければなりません。それぞれの塗料には規定の希釈率という物が存在します。(水性塗料には水を、強溶剤系塗料・弱溶剤系塗料にはシンナーを入れることが決まっています)。希釈量はおよそ指定されていますが、これは気温や道具に合わせたものである必要があり、ある程度幅が持たされています。

 指定された範囲内でも水でもシンナーでも希釈量は少ない方が耐久性がアップする傾向があり、ぎりぎりまで薄めた場合と比べると、希釈率によってかなり大きく耐久性に差が出てきます。工事を早く安く済ませ次の現場に行くために、乾燥時間を守らなかったり、規定以上に薄める(塗料はうすめるほど非常にスイスイと塗りやすくなるために、工期も短縮できて人件費も掛かりません)業者がいますが、注意が必要です。

□仕様書に記載されている内容

●[工程]これは、この順番に作業を進めていきます。

●[塗料名]ここには使用する塗料の一般名称と商品名が併記されています。どんな樹脂の塗料なのかが解るように商品名とは別に、一般名も記載しています。

●[塗布量]これは、実際に塗料をどれだけ塗ったら、この製品の性能が発揮されるかを示したものです。

●[塗り重ね時間]各工程間をどれだけ空ければいいかの時間です。
早過ぎも遅過ぎもダメです。塗料の場合、乾燥時間は「20℃湿度60%」の状態で表記されているケースがほとんどです。最新の工場内での塗装ラインなどは1年中この条件に空調されていたりしますが、建築の現場は、そうはいきません。自然が相手ですから。真冬では、この時間よりも、遅くなり、真夏は早くなります。塗装面を静かに軽くこすった際に、塗装面に擦り跡がつかない程度の乾燥状況のことを半硬化乾燥といいます。この段階であれば、塗り重ねをしても大丈夫です。

●[塗装方法]ここには、その塗料の施工に合った塗装方法が記載されています。

中には、吹き付けできない塗料や、ローラーでは施工が適さない塗料もあります。誤った塗装方法で施工された場合、正常に仕上がらないケースがあります。

●[希釈率]この数字は塗料をどれだけ薄めて使用するかの目安です。

薄めすぎは、塗膜が薄く仕上がりますし、薄め方が極端に少なすぎれば作業性と仕上がりが悪くなります。希釈に使ったシンナーや水は塗装後に揮発してなくなるので塗膜にはなりません。

3. 塗料の種類

塗料は、例えば小麦粉と油をまぜた液体のように、色の成分である粉末の顔料と透明な樹脂でできています。この他にも、塗料には様々な特徴と種類のものが入っておりますが、その中でも塗料の耐久性を決定づけるのは、アクリル、ウレタン、シリコン、ふっ素、あるいは無機質などに分類されるような樹脂成分にあたるものです。これらの中で、一番持ちが悪いのがアクリルで、次いでウレタン、シリコン、ふっ素という順番になります。その塗料の中にもマジックペンのように性質の違う水性系、溶剤(油性)系、乾燥時の結合に関係する一液性、二液性などがあります。ちなみに他には無機質塗装があり、この塗料は、ふっ素よりグレードが高い(お値段も高い)塗料とされています。

・水性系の長所は、保管がしやすい、そのまま使え、工事がしやすい、値段が安いなどで、

・短所は耐磨耗性が弱い、耐侯性は油性と比較すると落ちる、気温が低いと施工不可などです。

・溶剤系の長所は、耐久性に優れている、雨水にも強い、塗料密着が良いなどで、

・短所は、保管に注意が必要、二液型は手間がかかる、(二液型とはそのままでは使用できず主剤と硬化剤を混ぜて使います)。使いまわしがきかない(1度混ぜると6~8時間以内に使い切る必要があります)。水性系より少し高いなどです。

水性系の長所は値段が安いことを除いて我々施工業者側にとって良い長所ですが、反対に溶剤系の長所はお客様にとって良い長所です。短所といわれることも、お客様側にとっての短所ということではありません。お客様にとっての短所は水性系より少し高いということだけになります。多少の値段の違いなら長期で持つ方を使ってもらいましょう。多少の手間暇がかかっても、喜ばれることなら、一生懸命になる職人さんは多いのです。どの塗料もほとんど同じなどという業者さんもありますが、気を付けてください。

 それから、塗料メーカーには海外メーカーやベンチャー企業、ラベルを替えただけの自社オリジナル塗料などもあり「ロケットの・・・」「超断熱・・・」「マイナスイオン・・・」「○○○%伸びる・・・」「20年以上の耐久性・・・」!などの表記のカタログはまれにありますが、実際にテストをした結果は期待外れということも珍しくなく、塗料は、慎重に選ぶことも必要です。